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第196回例会「銀色のライセンス」感想集 New
『銀色のライセンス』感想アンケート集
〈20代〉
・テーマが身近な問題で観やすかった。最初の落語で一笑いありつつ、その後の音と照明で演劇を観る切り替えができたのでよかった。役者の演技も場面によって緩急があり劇に引き込まれた。特に鬼教官が出るシーンはかっこよかった。(ロウバイ・S)
・自分はペーパードライバーなので今回のテーマは心に響きました。高齢者の免許返納の問題をきれいに表現してくれていました。(すみながし・S)
〈40代〉
・「らくご」からのつながり、伏線がとても面白く、この先今後の展開も想像めぐらせられて、大変楽しくすばらしかったです。ありがとう。(M)
・落語の演目は、以前、市民会館で見たことがあり、覚えていました。欲を出しすぎてはいけないという話でした。すごく有名な演目で聞き入っていました。銀色のライセンスの本編もすごく感動しました。自分の母も心配になる年になってきました。鬼軍曹の指導を見て、運転には責任があり、教えることはきちんと伝えなくてはいけない、つい教えるときはこれは伝えなくていいかと思うこともありますが、きちんと伝えようと思えました。有吉の壁で、相方のよっちゃんが優勝して、今日は竹内さんがくるのを楽しみにしていました。みやちゃんだ!とすごくうれしかったです。すごく考えさせられる、いい演劇でした。また、千葉に来て下さい。(サイレント・H)
・落語がおもしろかった。また運転シーンも楽しかったです。(ウッディグリーン・I)
・竹内都子さん、テレビで子どもの頃見ていたが舞台でもすごい演技でした。私の親も免許更新を高齢講習を受けていて、車の運転をとても心配していました。講習(実技も)パーフェクトと先生にほめられたと喜んで帰ってきた。ほんとに?と思ったが、母は私の行動を制限しないで!といつも言っています。娘心に心配して言ってることが母にとって辛い事なんだと、演劇をみて、とても学ぶことができました。まだまだできることが沢山あること、やりたいことをこれからは見守りながら母の気持ちも大事にしてあげようと思えることに気づかせてくれた今日の演劇でした。ちょうど今の自分にぴったりでした。一緒に両親と暮らしているので、身近で両親の老いを感じていて、みよこさんみたいに娘として、お母さん大丈夫かな?って、まさにあのままぴったりでした。ニュースであの時、親に無理にでも返納免許させておけば良かったという声をきくと、うちもと思いますが、母への対応もこれから、思いやりをもって接していこうと改めて感じた演劇でした。ありがとうございました‼(サイレント・H)
〈50代〉
・死神の落語とつながっている演出がとても良かった。
・施設に入った義母のこと改めて考えさせられました。(ダンデライオン・H)
・身近な問題を扱ってもらって、よかった。(しろつめくさ・I)
・死神のシーンが迫力があってよかった。
・照明、はじめの死神の終りあたりの赤の使い方が「はだしのゲン」の照明をおもいだしました。印象的でした。
・5人と思えない。皆様の個性と存在感。(すみながし・S)
・落語からの演劇でどんな風につながるのか、はじめは分からず、最後にはつながり…、少ない出演者、舞台装置なのに、ストーリーが広がって、絡まり合ってとても面白く深い話になっていき、終始面白く観れました。(一葉会・N)
〈60代〉
・冒頭の落語がとても楽しく、良かったし、その“落語からの~の”演出が素晴らしかった。思わず引き込まれてしまった。誰もが思いあたるところのある身近なお話が題材でした。誰にでもやってくる“老い”、なんとなくできたことができなくなっていたり……。受け入れつつ、抗いつつ、足腰鍛えて、脳トレをやりながら楽しい日々を過ごす努力をしないとナァと思いながら、観劇しました。自動車の運転には、“鉄の箱”を動かしている自覚をもってしないと被害者、加害者になり、人の一生をも変えてしまう可能性がある。最近よくある高齢者の事故には本当に心が痛みます。(ウッディグリーン・Y)
・落語「死神」がどんな風につながっていくのか気になっていました。が、随所に「死神」が表現されていて、ロウソクの「太いけど短い」はハリーさんの事を言っているのもわかった。違和感なく見られました。年を重ねると周りは優しさのつもりで言ったつもりでも、自分は何の役にも立てないと思い自信をなくしてしまう。周りの人の役に立つことがあるということが生きる目的にもなるのだと改めて気づきました。出来そうなことはどんどん言って助けてもらおうと思います。(五人囃子・K)
・落語「死神」とどうつなぐのか、と思いましたが、なるほどーです。車の性能はあがってますが、扱う者がついていくのも大変、考えさせられつつ、おもしろかったです。(ぼのぼの・O)
・高齢者の免許証の問題は話題によくなります。本来運転できるのであれば、できるだけ乗り続けるのが良いのでしょうが、そのためにどうすれば良いのか、とてもタイムリーな話題で、元気が出る内容だったと思います。(金木犀・M)
・落語はいいですねー。久しぶりに聴きました。日本のすばらしい伝統芸能です。また落語を聴きに行きたくなりました。お芝居への自然な流れもよかったです。日頃、運転する者にとって他人事ではない内容でした。
・テーマが今に合っていた。わかりやすくて、笑って良かった。
・身近な話題で楽しかったです。(ガーデンガリバー・K)
・落語おもしろかった。(ポプラ・S)
・年齢を重ねるというテーマにそった内容が興味深かったです。始めの落語もとてもよかったと思います。(T)
・落語「死神」からのはいりがとても良かった。(ぼのぼの・S)
・ドライバーの実技のところが、リアルでとても上手に実施していて感動しました。自分の親(秋田在住)も昭和30年代に運転免許を取り、私も18才で取り、内容が似ていて、高齢者の気持や対応の仕方についても考えさせる事の多いよい公演でした。ありがとうございました。(あんず・M)
・テーマが身近なもので、考えさせられた。落語とのコラボというのもよかった。おもしろかった。(あんず・G)
・たのしいストーリーの中に現代の高齢者の気持ちも入り、よかったです。
・身近なテーマで、関心を持って鑑賞しました。演出も落語から始まり、おもしろかったです。内容もわかりやすかったです。改めて、車の運転を気をつけないと思いました。ありがとうございました。(フィフティーン4・F)
・身近なテーマで良かったです。(フィフティーン4・H)
・自分自身の問題として考え始めていることで、なかなか答えがみつからない難しさがあるが、改めて自分は…家族は…と考えるきっかけとなった。
・最初が落語から始まり、何がつながってくるのかと思っていたら、最後の所でストーリーがつながってきて楽しかった。自分の運転を考えるよい機会にもなった。「命」のテーマを楽しく考えられて、それも心に残った。(レオの会・M)
・私は大丈夫と思いがちだけど、劇を通して立場を理解することができました。素直になりたいです。(サイレント・N)
・すべてよかった。(なずな・A)
・落語を組み合わせた演出がおもしろく、出演者の演技もよかった。(カタクリ土気Ⅱ)
・ストーリーがとても楽しかった。(ゆさわり)
・身近な事をおもしろおかしく話され、相手の気持ちを考える良い機会でした。(スバル・S)
・途中まで、まのびしている感はありました。最後の運転シーンは、良かったです。(さんりんしゃ2・K)
・高齢者の方には、車社会は大切な問題ですので考えさせられました。終了後のご挨拶がなによりも良かったです。
・中程にきて、少しつまらなくなってきたかも…と思ったけれど、お母さんが自身を語りはじめた所からグッと引きつけられました。先日、私も免許の更新で少し身につまされる様な気分になったこともあり共感がなおさらわきました。(ぼのぼの・T)
・役者の動きが少なく、その場でのトークが多く、話の筋に関係のない雑談が多かったと思う。でも、セリフの中でのおもしろいやり取りがよかった。最初の死神の落語がおもしろかった。もう少し早めにお母さんの気持ちを話す場が欲しかった。視力検査の場面もあると良かったと思う。(あんず・M)
〈70代〉
・私自身6月下旬に高齢者講習が実際に待っている。劇中の踏切を渡る場面、窓を開けて電車の音を聞くんだっけ?坂道発進ってサイドブレーキかけるんだっけ?車の運転には自信をもっていたけど、これからは少しでも怪しい兆候が表れたら返納を考えようと思う。だけど高齢者世帯の増加、足腰が弱ってからの通院や買物など生活にかかせない事って、むしろ車が必要になってくるのは高齢者ではないかな?言い得て妙な劇を、少し複雑な気持ちで見ました。演劇終了後に、出演者一人ひとりのお話を伺い、演劇の魅力を再確認、会員みんなが新劇をささえて上演を守っているのだと思いました。
・運転シーン最高でした。
・落語から入ること、気持ちをなお誘うのに大変良かった。まさに“二刀流”演技も◎、他の出演者とのとりなし方、全体の話の流れにうまくマッチしていて親しみ易かった。一番はじめの挨拶に殆どの人達が聞き入っていて、いつもの少しのおしゃべりもなく集中しているのが感じられた。(アカシヤ・Y)
・落語から始まる舞台は、とても新鮮でした。劇中の“死神”さん、わかりにくかったように思います。命を乗せて走る自動車、高齢者の運転について夫にどう話をきり出せばいいのかと考えています。(ゆう・T)
・高齢者講習を受けた時、「本当にこれでは老人の事故は無くならないよ」と感想をもちました。最後、明るく終わり、前向きで良かったです。
・講習のホワイトボードのアンパンマンの絵は何か?お母さんの運転で急ブレーキをかけた理由きこえなかった。
・自分の事として考える身近なテーマで良かった。
・免許返納してしまったので、自分事と違った点で観劇しておりました。(ひめ小百合・W)
・落語「死に神」と話の主題との関係性が不明瞭だった。家族の「認知症」問題に焦点が当てられ、現実に起きている高齢者ドライバーによる事故の怖さが薄められていた。(私自身が直面している問題なので)内容に甘さを感じられました。(T)
・身につまされるテーマでしたが家族あいが伝わってきました。落語も良かったです。(赤とんぼ・K)
・高齢者講習を2年前に受けたので、ちょっと残念‼その前に観たかったです。久しぶりのアフタートーク参加も楽しかったです。(まぁだだよ)
・ストーリーが最後につながって、感動しました。母の姿が重なって、なつかしかったです。
・高齢者の生きがいとは?運転免許返納の問題を多角的に考えさせられました。
・テーマが今の時代に合っていた。身につまされるセリフもあった。落語も楽しめてよい演出だった。
・落語と芝居が観られてお得感がありました(落語を一席終えるとすぐに芝居が…)。竹内都子さん可愛さがあり好感度良かったです。楽しんで観させて頂きました(私自身免許取得して40年以上です。身近に感じました)。(バンビ・E)
・高齢者講習。わからなかったのですが、やっぱり返納した方が、又は運転しない方が良いと思います。できる、できないの問題ではなくて、安全の為に。いくら不便でも、大昔の事を考えたら、落語の話、とてもおもしろかったです。(赤とんぼ・Y)
・老いるという事について深く考えさせられました。一日一日を大切にお互いにおもいやりを持って生活してゆきたいと思いました。(さくら・I)
・楽しかった。身につまされました。(子がも・K)
・今日初めて参加しました。リアリティーな問題でよく理解出来ました。(F)
・楽しかったお芝居、自分の身近にある事なので、頷きながら見ました。教習所での流れが、実に丁寧に演じられていて、教官の指導の仕方についても、正しい意見を述べていて、実際にこうであると、高齢者の事故ももう少し減るのではないかと、しみじみと感じました。人数が多いと、通り一遍の講習で、終わってしまう事もあるやも知れぬとも思い、きびしい言い分も必要な事なのだと感じました。学習会の時も、今日も菊志んさんが楽しかったです。少ない出演者で、内容も充実していて、演者も、無駄がなく、お芝居って、一寸した空間だけでも、すごーく内容が、充実する事を感じた一時でした。倉野さん、台詞は少なかったですが、仕草や、言葉遣いに、感情がよく、出されていて、素晴らしかったです。とてもよかった「銀色のライセンス」。(ぽけっとの中・N)
・観る楽しさ、脚本のおもしろさでとてもよかったです。
・今の自分に直面する内容でした。間が少し気になる所がありました。(さんりんしゃ・Y)
・ドラマのストーリーと死神と、どの様に関連するのかワクワクしながら拝見しました。私も毎日運転しますので、とても他人事ではなく思われ、命の大切さと向き合った道具を使っての日々です。死神が来ないように、したいと思いました。(バイオレット・S)
・高齢者の事故を殊更せせら笑って飯の種にする奴は許せない。この劇を免許、高齢者免許の必須科目に!
・ストーリー、脚本、すべて良かった。現代の問題を笑いをまじえ訴えるものがあった。(カタクリ土気Ⅱ)
・人間の尊厳、自分らしく生きる、回りの気くばり、仕事の向き合い方等、いろいろ考えさせられました。役者さんの演技のすばらしさ、人間性、すべて良かったです。ありがとうございました。
・身につまされる話でとても考えさせられた。楽しくすごしました。(すみながし・T)
・落語が良かった。他人事ではない、と思った。(子がも・N)
・倉野さんに久々にお会いできて良かった。ストーリーも高齢者に対する思いを感じた。(イブイブ・E)
・運転免許証の自主返納をめぐって、家族の思いや人としての尊厳を問うというテーマは興味深いものがあった。生きるということに前向きでありたい。されど、運転免許証ですね。
・運転講習の場でも公演してほしい。
・高齢者の立場ですが、第三者的に見られた内容で楽しかったです。家族の中心にあって運転がかかせなかった母親の記憶に対し、最後の最後になって鬼軍曹を思い出す娘との対比が面白かった。言葉ひとつで元気や勇気がわいてくる、まだまだ必要とされていることを実感する言葉掛けの重要さ、大切さを学習しました。落語+演劇面白かったです。(バンビ・S)
〈80代〉
・5人が全力投球で快い劇でした。これからもフレーフレー‼(ひびき・W)
・ほのぼのとした内容でした。
・自然な発声でとても聞き易くて、テーマもとても今の世代に合っていると思います。落語から入るなんで面白いですね!(悠々・T)
・高齢者の事故が多いので、良いテーマだと思いました。私は1年前、81歳で免許をゲットした。講習も実施も終わったところで1週間入院しました。通院、外出時、夫の運転に頼っているうち、自分で運転する気がなくなり現在に至っています。3年前に較べて全体に試験が易しくなっていると思います。実地ではバックでの車庫入れがなくなったなど。
・落語は笑えた。芝居はリアルすぎて身につまされることが多く、これからの生き方に参考になること大だったが若者達の本年も垣間見えることも面白い。(回転木馬・K)
・判りやすいストーリー、楽しめました。出演者みんな上手いですよ‼
・自分のことなので、考えさせられた。
・同感できました。自分と一緒みたいと思った。(ひびき・A)
・おもしろくて笑えた。声出して。
・はじめの落語は大変良かった。この芝居の内容はいまひとつでした。
・落語はしばらくぶりでした。とても良かったです。車は乗せてもらうばかりなので、いつもお世話になってる人の気持ちを考えているのですが、今日は特に感謝しました。(わたすげ)
〈90代〉
・竹内都子さんをはじめ、倉野章子さん、みんな素晴らしい演技で楽しみました。テーマは私にとって切実です。(スバル・T)
〈その他〉
・「銀色って?」「シルバーシートっていうでしょ」「なるほど」。「銀色のライセンス」の銀色の意味がわからず、会のスタッフに聞いたのが、このお芝居とのかかわりをもつ始まりでした。事前の高座に参加し、初めて知る落語家さんの声量、聞きやすさ、つかみ、ネタのおとしどころ、間合いの巧みさのインパクトが強烈だったこともあり、どんな落語と演劇との融合パフォーマンスを見れるか、大いに期待しました。20年前、落語と脚本の融合されたテレビドラマ(タイガー&ドラゴン 脚本は宮藤官九郎)を見ていたこともあり、どうしてもドラマの影響から、あるフィルターをもってしまったこと。もっといえば、前回の公演時の教訓から、敢えて一番最前列でディテールにこだわって、見たかったこともあり、一部、芝居に集中できなかったこと。これら二つが起因していたこともあり、喉元すっきりしない観劇感だけが残ってしまいました。本作に話を戻しますと、ストーリー、人間関係、セリフなど、シンプルのもつ美しさのなかにきらりとメッセージ(人の命の尊さ)の光るものでした。このシンプルさは、脚本家が観客層ターゲットを強く意識にしてのものとあとになって理解できました。高齢者として、免許更新に来ている母親、その付き添いにきている娘。その教習所の教官をしていた高齢者。人の命を預かる意義を指導する元教官と昨今の若い職員。その同空間に漂う世代間の違い、認知症問題、高齢者のアイデンティティとその尊厳の問題など。さまざまな文化のもつ問題点をシンプルな人間関係、ストーリー、セリフを通して、淡々としたリズムの中にゆったりとした温かなアットホーミングなユーモアを伝えようとしている誠実さは伝わるものでありました。ただ、欲をいえば、構成として、冒頭の「死神」とその後の演劇内の「死神」の展開に物足りなさを感じてしまいました。冒頭の噺からどう演劇のなかで展開していくのか?また落語にもどって、異なるフェイズで転回していくのか?勝手に思いを膨らませてしまったところも原因かとおもいます。冒頭の落語にインパクトがあったので、落語の世界観とあとの演劇との違いと温度差に戸惑いの残るものとなりました。(F)
・自分と親の世代が一緒でタイムリーでした。(ぼのぼの・N)
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更新:2024年08月02日 12:51