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  • 第192回例会「雉はじめて鳴く」感想集

    『雉はじめて鳴く』アンケート感想集

     

    <20代>

    ・自分の職業柄考えさせられることが多かったです。どこまで介入できるか、難しい問題ですね…。見ながら、教頭先生!よけいなことを…!とつっこみを心の中で入れてしまいました。(ふきのとうⅢ・N)

     

    <50代>

    ・お母さん役の演技が劇全体の良さを盛り支えたと思います。主人公の控えめなキャラクターの理由もお母さんの役をみて納得できました。(A・Y・K・K‐A)

    ・心に問題をつきつける作品でした。何か動き出せば、少しは子ども達の抱える問題が少しでも良い方向へむかっていけるのか…。(ダンデライオン・H)

    ・最後に、車イスの女性と、それを押す男性が、先生と健くんだったことがわかり、驚いた。その時間の経過が、二人の思いの強さだったと思うと、胸が熱くなった。母親役の演技が真に迫っていて怖かった。(花梨2・Y)

     

    <60代>

    ・セリフの一語一語、丁寧でとても良かった。心にひびいた。今の時間の問題がちりばめられていた舞台でしっかり受けとめて見ることができた。

    ・とにかく役者の皆さんの力量に感服した。あの女の子は、ホントに高校生ですよね?それくらいリアルでした。母親役の方も。すばらしい。あごの出し方、発声、かみの毛のみだれぐあい真にせまっていた。(さくらもち2・A)

    ・(先生)学校と生徒の関わり方、部活のあり方、モンスターペアレント問題、親の離婚(別居)、親による精神的虐待・ネグレクト、家のことや家族のことをやらなければいけない子供、ヤングケアラーの問題など、2時間の芝居の中によくこれだけの事象や社会問題を詰め込んで、しかも散漫にならずにうまくまとまっていることに驚嘆しました。藤堂先生と浦川先生の序盤のかけ合いがテンポよくキビキビしていて楽しかった。(赤い自転車・O)

    ・リアルでした。登場人物それぞれ、こういう人いるいる、と思う人ばかりだった。今の色々な事情がもりこまれていたので、感情移入できた。でも皆さんあぶなっかしい人ばかり、先生も健君もお母さんも。考えてしまいました。交流会、参加して良かったです。

    ・大変締まった良い舞台でした。脚本、演出、演技が三位一体で素晴らしかったです。セリフのリアル感、存在のりリアル感がたまらなかったです。(海夢・M)

    ・まわり舞台を歩きながらの芝居は緊張した。感情表現がうまい。お母さん役はすばらしい。教頭のキャラが息抜きになって良かった。

    ・子どもによりそう活動をしている自分にとって、とても重いテーマでした。そして、とても考えさせられました。社会問題として、大人として、どう向きあうのかつきつけられました。

    ・とてもよかったです。(あかね雲2・K)

    ・最後に、こうだったのかと感激、ストーリーがつながった。

    ・回転が早く、ついていくのが…と思ったが、最後ので…、よかったです。(A・Y・K・K‐K)

    ・現実のきびしさを知ったような気がする。恵まれた生活が平等にできたら良いのですが、生活環境の違い、むずかしいですね。(赤とんぼ・Y)

    ・場面の転換と最後の場面が意表をついていてよかった。(アカシヤ・U)

    ・無機質な回り舞台が間髪を入れずにいろいろな場面をつくり出す。2時間たっぷりの会話劇も長く感じることなく舞台に集中できた。失踪した健が戻って来た場面で、マネージャー奥野早織が大人たちに迫る。「何をしてくれるの!」などと。他人事ではないと感じ自分が迫られている感覚に陥った。どうしようもなく健をハグしたい気持ちになった。的外れなことを言い出す教頭先生も妙な味わいを醸し出し、どの登場人物も個性的な人間模様を繰り広げてくれていた。時折、30年後が交錯する舞台だったが、健や浦川先生はどんな人生を送ったの?居場所を見つけることができたの?など、余韻が残るお芝居だった。(花梨・S)

    ・久しぶりの観劇でホント感激しました。“ある!ある!”ととてもリアルで親近感がありました。脚本、舞台、演技等々素晴らしかったです。命の洗濯になりました。(花梨・H)

    ・見終わった時に何だかモヤモヤしていたものがスッキリして胸の中がほっとするようなほっこりした感じが残りました。問題を抱えた生徒への対応が今ひとつな印象だったが、はっきりとした意思表示をして助けを求められた時の浦川先生は担任教師というよりも、大人として子供を守る気持ちでの本気の言葉だったのではと感じた。役名の男・女は最初は介護をしている父親かと思ったが、実は30年後の先生と健くんとわかり謎が解けこれもスッキリとしました。(五人囃子・K)

    ・題材(テーマ)、演出、回転する舞台装置、スピードがあり、それぞれの人物の事情、立場がしっかり描かれており、現代社会にもマッチングしていました。ラストシーンは、あっそうかとやられた感じで心に刻まれました。(金木犀・M)

     

    <70代>

    ・泣けました。

    ・―――ん!よかったぁ!力になりたい、助けになりたい、助けてほしい。求め合うものが一致しているのに、何を助ければいいのか、どう力になればいいのか、答えは生きて30年後ですか。はあ~。(ファミリー・A)

    ・身近なテーマでしたが脚本がすばらしく、共感する事ができました。(フィフティーン2・T)

    ・舞台のつくり方がとても良かった。あの舞台ですべてを通して、すごかった。テーマも、私の孫と重なり、考えさせられました。(ひびき・T)

    ・女性2人の会話が聞きとれなかった。何を話しているのか、不倫、恋愛の言葉はわかったけど、その話がどう主題と結びつくのか理解できなかった。

    ・人物造形がリアルで実際にいる人のように思われました。学校の中では困っている児童生徒にどこまでかかわっていくかは本当に難しいところです。問題提起の仕方がとてもよかったです。

    ・心を痛む、精神的に考えさせられました‼感動です。

    ・深刻な内容を喜劇的にえがいたところは、さすがですね。(さくら並木・N)

    ・最後の車椅子の描写の内容が解りました。途中での場面は父親と祖母だと思いました。(グリーンサークルⅡ・K) 

    ・最後のシーンが心に沁みました。人のできることは限りがあるけど、その人のために何かしたい、という気持が、困難に立ち向かう勇気を生み出すのだと思います。

    ・緊張の連続、少し息苦しかった。もう少しあそびがあると良い。

    ・舞台が回転し、話が手際よく進み、内容が丁寧でわかりやすかった。(アカシヤ・C)

    ・つかれましたが、よい演技でした。

    ・タイトルは「雄のキジが鳴き始める(求愛する)」という意味だそうですが、この作品を通して、「厳しさ」「人と人のつながりを通してのあたたかさ」を感じました。皆さん、本当にすばらしい舞台をありがとうございました。(やまぶき・I)

    ・配役が良かった。せりふがぴったりはまっていて、緊張感が持続した舞台だったと思う。(空の会・E)

    ・胸が熱くなりました。演出も素晴らしい。簡単な大道具で想像がしっかりとつきました。最後のシーンは予想外でした。私も15歳の春に体験しました。学年の先生方が私の進路を心配してくれました。中学の先生方にはホント進路で心配かけましたから、主人公の健と重なりました。いいお芝居でした。(瑠璃玉アザミ・H)

    ・息が苦しくなる内容で途中「つらいな」という思いで見入りました。カウンセラーと浦川先生の場面でホッとすると同時にお母さんの声に心が固くなりました。舞台装置の転換は面白かったです。最終場面にちょっととまどいました。(誰?って)考えさせられた舞台でした。(パキラ・A)

    ・巧みな舞台装置による暗転なしの場面転換に演劇賞受賞作だと納得。テンポ良い会話のキャッチボールから推測される生活ぶりや人間関係はまさに今、現在。車いす大人とケア男性を健の父とその母と錯覚するように演出されていたことが、健の失踪先を想像させ、彷徨ったであろう夜と踏切の警報に臨場感を与えたと思う。健を見つけたのは周囲の願いが届いたのか、健自身が自己を見つめる力を育ててきたからなのか。どんでん返しではないけれど、穏やかに散歩し会話する二人が30年後の健と先生だという演出にびっくりした。「ハグ」という形は同じでも心を通わせた温度差というか立場の違いというか、その時点ではわかりきれなかった心の底の思いと向き合いながら別々に生きた30年ではなかっただろうか。30年後の「ハグ」にホッとするも、常識やしがらみの中で葛藤し、ともに独身という30年間生きた二人の歩んだ人生の長さに、ifを発し、一層テーマについて考えさせられた。もし年の差があっても学校でなかったら、とか。考えを求められるという点ではヤングケアラーの健をどう支えたらよかったのか、何ができるのか、も重いテーマだ。近年とみに問題になるも、なかなか解決の端緒が開かれない。もしお母さんが倒れなかったら行政はどんな援助の手を差し伸べただろうか。児相の対応の悪さ、人手不足などいつも話題はそれ以上進まないが、もし丁寧にカウンセリングできたら健自身は、母は、周囲の教師は、友はどういう対応がベストなのだろうか。問題を共有し、場面に応じて最善を探し求めるということだろうか。休憩なしの凝縮した時間で、人が生きることへの問をいろいろ投げかけられた気がする。(匿名)

    ・幕が開くなり石づくり風な舞台に驚いた。これまでの演目とも違って、今のこの時代にある問題、困り事の日常が描かれていて、ドキュメンタリーのようであった。先生への淡い憧れがあってこそ、母との厳しい現実を抱えての日々、いっぱいいっぱいだろうが、子どもとしてそれを維持していこうとする健気さに感動し、泣けた。2、3度、スロープに車椅子の女性と押し手が登場したが、浦川先生と健との何十年を経ての関係が続いていたという終幕、心にズシリと残るものがあった。(アカシヤ・Y)

     

    <80代>

    ・お母さん役の迫力に圧倒されました。戦争未亡人で祖父母と私を抱えた実母、貧困故のヒステリックさを思い出しました。(まつぼっくり・M)

    ・現実の問題としてとらえられて、リアルの演技で感動しました。(グリーン)

    ・今の日常の話でありながら、いつの時代にもおこる出来事であり身につまされることがあり感動しました。(たけのこ・S)

    ・難しかったです。(ひびき・W)

    ・女達カッコ良かったね。実際は訳のわからない男達が世の中牛耳って社会をダメにしてる。教頭はその象徴。女性の立場が非常に遅れている日本。特に政治の場で、活躍する場がもっと与えられれば日本は、世界は、もっと良くなれるのでは…。(一葉会・I)

    ・賞をいくつも受ける内容ではないだろう。

    ・ややこしい話をややこしくしていて、解りにくい。セリフもよく聞きとれなかった。(ひびき・W)

    ・空高く舞い上がるために若鳥の一生懸命なはばたきがありました。初恋の羽ばたきです。(あまがさ・M)

     

    <90代>

    ・今日の重い課題に老人も若人も当面していることを丁寧に語りかけ、愛と責任の尊さを訴えられました。深い内容でした。(スバル・T)

     

    <その他>

    ・今回は話や演技だけでなく、照明や舞台美術にも注目して楽しむことができました。ラストにとても驚きました。(さくらもち)


  • 更新:2024年01月04日 10:41